男女の成長の差

体の発育

体の各組織はそれぞれ異なったスピードで成長します。成長度合いを各器官ごとに記したスキャモンの発育曲線によると、体(身長や筋肉、骨格)の成長は一般型に分類されます。成長時期に応じて成長量が違い、S字型をしています。

これは、生まれてから大きな成長をする時期が2回あるからです。男女差個人差がありますが、生まれてから2歳くらいまでと、思春期と言われる12歳前後の時期です。

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身長と顎の成長の関係

顎の成長は、体全体の大きさ(身長や体重)、筋肉や骨格などと同じ、一般型の成長をします。
ですから身長が伸びる時期、特に思春期では急激な身長の伸びが特徴であり、この時期に下顎の骨も大きくなり顔の深さが増えることによって、顔の上側と下側のバランスが変わり大人っぽい顔へと変化するのです。

身長と顎との関連性についてですが、スキャモンの発育曲線に上顎骨、下顎骨の成長度合いを対比させると、上顎骨は神経系型と一般型の中間に位置付けられ、12歳頃には成長が終了してしまいます。(男女差個人差はあり)
下顎骨は一般型に分類され、男子で18歳頃、女子で15歳頃に成長が終了してしまいます。
特に下顎は背が伸びる時に同時に大きくなります。

下顎骨の成長と身長の増加に相関性が高いことがわかっています。身長の増加のピークと下顎骨の増加のピークのタイミングはほぼ一致しており、ずれていても約6か月程度と言われています。
従って身長の変化を記録していくことで顎顔面の成長を把握でき、矯正治療開始時期の決定に結びつけることができます。

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男女の差

男女では身体的な成長のピークの時期が異なり、女の子は男の子のより1~2年早く成長が始まります。
身長の増加のピークと顎の成長のピークはほぼ一致していることから、顎の成長も、女の子の方が男の子よりも早く始まり、早く成長が終了します。

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矯正治療を始める目安

矯正治療を早い時期に始め、顎の成長がまだ残っている早い時期に矯正治療が終わると、残りの顎の成長や歯の萌出により、歯並びや噛み合わせが再び悪くなってしまうリスクが高まります。

顎の成長を考慮すると、

*女の子の場合→身長の成長が終わり下顎の成長も終わる12歳前後で、第二大臼歯が全て萌出していること

*男の子の場合→中学生の間に急激に身長が伸びる場合もあり、15歳前後で第二大臼歯が全て萌出していること

が矯正治療を開始する目安となります。

矯正治療を早く始め成長中の段階で早く終わってしまい、矯正の再治療を受けなければならなくなると、ほとんどの場合は再びそこで費用がかかってしまい、結局は患者様の負担が増えてしまいます。矯正治療を検討する際、成長が残っている時期は噛み合わせが変わる可能性を認識しておきましょう。一人一人の成長に合わせた最適な時期に矯正治療を開始することが、治療費の削減や治療期間の短縮となり、お口や全身の健康へとつながります。

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